屋根の葺き替えで人気のガルバリウム鋼板とは?瓦やスレートとの違い
2023.08.25
屋根の葺き替えではガルバリウム鋼板が人気になってきました。瓦やスレートの屋根から葺き替えるリフォームを考えている人もいるでしょう。
雨漏りなどによって修理や塗装が必要になったときには、葺き替えて既存の屋根を一新するのも良い方法です。
この記事ではガルバリウム鋼板の特徴と瓦やスレートとの違いを解説します。
屋根の葺き替えで使われる屋根材のガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板とはアルミニウムと亜鉛を中心にしてシリコンも使用している合金でメッキしている鋼板です。
金属屋根の種類の一つで、軽量で錆びにくい性質があり、緩い勾配の屋根でも施工できることから屋根リフォームでよく用いられています。
金属屋根としてよく用いられるトタン屋根は純粋な亜鉛でメッキしているため、耐食性にやや問題があります。
ガルバリウム鋼板はアルミニウムなどとの合金によるメッキによって高い防食性を発揮しつつ、加工しやすい性質を持っているのが特徴です。
瓦やスレートの屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えるメリット
ガルバリウム鋼板は瓦やスレートの屋根のリフォームで利用するメリットがたくさんあります。特に注目されているメリットをまとめると以下の通りです。
・屋根が軽くなって躯体に与える影響が小さい
・寿命が長くて葺き替えの頻度が少なくて良い
・丈夫で耐候性が高い
・金属屋根なので防水性が高い
ガルバリウム鋼板は1平方メートルあたり5kg程度しか重量がありません。
瓦の10分の1、スレートの4分の1程度なので、屋根の軽量化をして建物の躯体にかかる負荷を軽減できます。建物の重心位置が下がることで耐震性も高くなるのがメリットです。
また、ガルバリウム鋼板は錆びにくいだけでなく30年以上もの耐用年数を持っている製品が多くなっています。
スレートの耐用年数が20年くらいということを考慮すると、葺き替えの頻度を減らせるのが魅力です。
瓦のように台風などによる強風で飛ばされてしまうリスクも低いため、修理の頻度も少なくて済むのが一般的です。
ガルバリウム鋼板は金属製の屋根材なので水が浸透するリスクが低く、防水性が高くて雨漏りが起こりにくいこともメリットです。
耐候性が高くて寿命が長いことを考えると費用対効果の高い屋根材と言えます。
瓦やスレートの屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えるデメリット
瓦やスレートの屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えるときには注意点があります。
既存の屋根材を使用せずにガルバリウム鋼板に葺き替えるデメリットとして以下のようなことが知られています。
・スレートに比べると屋根の葺き替えに費用がかかる
・瓦の方が寿命は長い場合がある
・屋根の葺き替えを依頼する業者の技術力が求められる
・雨音が気になる場合がある
・断熱性が低い
ガルバリウム鋼板を屋根材としてリフォームするときには1平方メートルあたり約5,000円~1万円くらいの工事費用がかかります。
スレートで葺き替えるのにかかる費用は約4,500円~7,500円くらいなので、スレートに比べるとリフォーム費用が高くなる場合があります。
瓦屋根の場合には工事費用についてガルバリウム鋼板とあまり違いはありません。
ただ、瓦の場合は施工業者の技術が優れていれば40年くらいの耐用年数を持つこともあります。60年以上、建て替えをせずに住みたいときには瓦にした方が葺き替えの頻度を減らせる可能性があります。
瓦やスレートからガルバリウム鋼板に屋根材を変更したときには雨音が気になる場合があるのも注意点です。
瓦やスレートに比べると金属屋根は雨の音が響きやすい性質があります。他の金属屋根からガルバリウム鋼板にしたときにはあまり問題になりませんが、瓦やスレートからの変更のときには気を付けましょう。
また、ガルバリウム鋼板は瓦やスレートに比べると断熱性は低いのがデメリットです。金属は熱伝導率が高いため、瓦やスレートよりは外気との熱交換が起こりやすくなります。
冷暖房の効きが悪くなってしまうことがあるので注意が必要です。屋根の断熱塗料で塗装をするなどの工夫をして対策しましょう。
屋根リフォームでガルバリウム鋼板に葺き替えるときのポイント
ガルバリウム鋼板で葺き替えの屋根リフォームをするときには重要なポイントが3つあります。
・塗装などのメンテナンスの費用を考える
・他の種類とも比較して決める
・施工経験が豊富なリフォーム業者に依頼する
ガルバリウム鋼板は塗装をしてメンテナンスをしていくことが必要です。
金属なので破損しない限りは雨漏りが起こりにくいのは確かですが、継ぎ目のコーキングが剥がれてしまうと雨漏りが起きてしまいます。
塗装が剥がれてしまうとガルバリウム鋼板が雨ざらしになり、錆びにくいとはいってもだんだんと腐食されて寿命が短くなります。
塗装が色褪せると見た目もみすぼらしくなるので、定期的な塗装によるメンテナンスは必要です。瓦やスレートと同様に屋根塗装の計画を立てて資金を用意しておくことは重要なポイントです。
ガルバリウム鋼板は人気の屋根材の種類ですが、必ずしもガルバリウム鋼板を選べば良いと言えるわけではありません。
直射日光が厳しくて断熱性が高い屋根でないと冷房が効かなくて困ってしまうという場合もあります。
雨音がうるさいのは我慢ができないという人もいるでしょう。ほかの種類の屋根材も比較して、より良い住環境を作れるように葺き替えをすることが大切です。
また、ガルバリウム鋼板で屋根を葺き替えるときには、ガルバリウム鋼板で施工した経験が豊富な業者に依頼しましょう。
瓦屋根の葺き替えが得意な業者でも、ガルバリウム鋼板のような金属屋根への葺き替えはあまり経験がない場合があります。
施工経験があった方が品質は高くなる可能性が高くなります。依頼するときには施工事例をいくつか紹介してもらって、仕上がりのイメージもつかんでから決めるのがおすすめです。
まとめ
ガルバリウム鋼板は軽量で錆びにくい性質がある金属屋根です。屋根の葺き替えでも比較的安価に依頼できるようになって人気が高まっています。
屋根リフォームをするときには既存の屋根と同じ屋根材にこだわらずに、ガルバリウム鋼板も検討してみましょう。
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